クッション・ケース特集 -時を優雅に包む形-

 時計、といえばラウンド型やスクエア型といった形の時計が主流の現在。
  しかし、ここ10年の間にフランク・ミュラーの大躍進によってアール・デコスタイルのトノー型の時計への人気が復活し、現在どのブランドでも人気のスタイルになりました。
  トノー型と同様、クラシカルなケースとして今クッション型のケース人気も復活しつつあります。
  その立役者は何と言ってもパネライ(PANERAI)のラジオミール・シリーズではないでしょうか。
  スクエアケースの4辺をややふくらませたような柔らかなフォルムは、ミリタリーモデルでありながらも、優しい雰囲気と安心感、そして味わい深い風情を感じさせる優雅な形。
  古き良き時代の、時間をゆっくりと楽しむ気持ちを、クッション・ケースの時計がもたらしてくれることでしょう。
  今回は、そんなクッション・ケースの時計に注目してみました!

↓↓★男前エレガンス!“クッションケース”のルーツを探れについて知りたい★↓↓


男前エレガンス!“クッションケース”のルーツを探れ
 クッション型のケースシルエットを採用する腕時計といえば、真っ先に思い出されるのがパネライ(PANERAI)の大人気シリーズの「ラジオミール」。パネライ(PANERAI)に続き、タグ・ホイヤー(TAG HEUER)の「モンツァ」やショーメ(CHAUMET)の「ダンディ」などにもクッション型ケースが採用され、ラウンド(丸型)、スクエア(角型)、トノー(樽型)ケースに次いで、すっかりポピュラーなケースシルエットになりました。ふっくらとした座布団のような形は、たとえスポーティーなモデルであってもどこかクラシカルな雰囲気を漂わせ、身にまとえば知性と優美さををさりげなく添えてくれます。

 このように「ラジオミール」の出現以降、定番化したクッションケースですが、元々は1910〜1930年代に数多く作られたフォルムであったことをご存知でしょうか。今回の<PICK UP WATCH>は、現行モデルとして流通しているクッションケースの腕時計に加え、往年のオリジナルモデルをご紹介していきたいと思います。

 最初にご紹介する「ロレックス オイスター クッションケース」は、もっとも著名なクッション型の時計と言えるかもしれません。1927年にロンドンの女性速記者メルセデス・グライツが、大勢の群集が見守る中でイギリスとフランスの間にあるドーバー海峡を泳いで横断することに成功しました。その腕に巻かれていた時計こそが、ロレックスの防水時計「オイスター クッションケース」だったのです。もちろん水が機械の内部に入り込むことはなく、最後まで彼女の快挙をサポートしたわけです。このことは、ロレックスが完全に密閉された堅牢な時計であることを世界中に知らしめました。そんな輝かしい功績を誇ってか、ロレックスは比較的長い期間クッション型の腕時計をつくり、今でもアンティーク市場で多様なモデルを目にすることができます。

 ロレックス以外にも、スイスよりもずっと前から時計産業が盛んだったイギリスのブランド「J.W. ベンソン」や、ムーブメントのサプライヤーでもあった「レマニア」のミリタリーモデル、またエレガントなウォッチメイキングに定評のあった「ロンジン」など、アールデコ期におけるウォッチブランドの隆盛を物語るタイムピースが揃いました。これらをデザインソースにしている現行モデルと比較してみると、おもしろい発見ができそうです。



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