時計の世界に一躍「デカ厚時計」ブームをもたらしたパネライ（PANERAI）。
　もとはイタリア海軍のためだけに開発・製造されてきたパネライ（PANERAI）の時計は、同じくパネライ製の精密機器とともに軍事機密として長年その存在は秘密のベールに包まれていました。
　しかし1993年に民生用として生まれ変わり、その精密な技術が組み込まれた、無骨かつユニークなフォルムが明らかになったのです。また、ただ民生用としてそれまでの軍仕様の時計がリリースされたので はなく、緻密に組み立てられたマーケティングとデザインの面白さ、そしてレバー式のリューズや視認性の良さと言った使い勝手の良さも手伝って独特の味わいに仕上げられました。しかしデビュー当時「大きくて厚い時計」への関心は、薄い時代。この時計が近い将来に時計のケース径の常識を覆すことになるとは、誰も思いもしませんでした。
　 しかし1995年にシルベスタ・スタローンが映画「デイライト」でパネライ（PANERAI）の時計を使用したことがきっかけで、全世界にその名を知らしめ、世界的なブームへとつながっていくのです。
　パネライウォッチは、レバー式のリュウズである「ルミノール」のシリーズと、クラシカルなクッションケースが特徴の「ラジオミール」に大別されますが、大型で厚みのあるケースの迫力と存在感は、特にルミノールマリーナの持つ、どこか愛嬌のあるミリタリーテイストで世界的な人気を博しました。
　現在は元々精密機器メーカーであったパネライ（PANERAI）のDNAそのままに、ムーブメントの自社開発（マニファトゥーラ）の発展にも力を入れており、時計業界において、確固たる地位と技術を築き上げたと言っていいでしょう。

　今回はそんなパネライ（PANERAI）の「ルミノール」ケースにクローズアップしてみました！