厳格なるジャーマンウォッチの時計哲学に触れよ!

 言わずと知れた、機械式時計大国といえばスイス。時計史におけるスイスのウォッチメーカーの洋々たる歩みをみれば、誰も異論はないでしょう。しかし、初めて懐中時計を製作したのは、実はペーター・ヘンレインというドイツ人であったことをご存知でしょうか。さらに時計産業の創成期には、しばらくドイツが先陣をきって開発をすすめていたのです。
 この後、ドイツに集結していた時計職人たちの一部が、宗教革命の際にスイスやイギリスに新天地を求めて移動していきました。そして時計製造の文化ごとその土地に根差していったのです。一方で、ドイツに残って脈々と独自の時計づくりの文化を継承していた人たちもいましたが、第一次、第二次と続いた世界大戦の際にあらゆる時計メーカーが国営企業に吸収され、ドイツの時計産業は、いったん発展の歩みを止めてしまいます。

 そんな歴史の変遷に揉まれてきたドイツの時計産業ですが、近年、厳格かつ実直なドイツ人の職人気質を活かした時計製造技術に再びスポットが当たっており、往年の名ブランドであるA. LANGE & SOHNE (A. ランゲ & ゾーネ) 、GLASHUTTE ORIGINAL (グラスヒュッテ・オリジナル)、NOMOS GLASHUTTE・SA (ノモス グラスヒュッテ エスエー)などが次々に復活を遂げています。さらにドイツ軍用として納入されていたHANHART (ハンハルト)や、1960年代に設立されたSINN (ジン)など、ドイツの時計産業は今、非常に活気づいています。 今回はそんなドイツにゆかりの深い時計に注目しました!

ハンハルト プリムス
¥188,000(税込)

 
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ジン 103.TIGER 250本限定モデル
¥168,000(税込)

 
ジン U2
¥188,000(税込)
 
ジン 155.Replica 200本限定モデル
¥228,000(税込)

 
 中世以来、ヨーロッパの時計職人は最先端の技術を持つ一流の知識人でもあり、腕と見識の高さは折り紙付きでした。1510年ペーター・ヘンレインがドイツ・ニュルンベルクにおいて世界初の懐中時計を製造したという歴史から見ても、ドイツは実はスイスと並んで高度な時計製造技術と幅広い文化を持ち、現在も数々のブランドでドイツらしい時計哲学に支えられた特徴ある時計づくりがおこなわれているのです。
 そしてそうした時計づくりは、ドイツの一部だけの話ではありません。1882年にスイスに誕生したハンハルト(HANHART)が工房を移したドイツ時計産業の中心地・シュヴェニンゲンのあるドイツ南部にまでまんべんなく広がっており、さらにドイツに国境を接するスイス北部・ジュウ渓谷の時計産業にも大きな影響を与えました。

IWC 
ビッグパイロットウォッチ
¥1,098,000(税込)
IWC 
インターナショナルウォッチ
カンパニー
¥231,000(税込)
 ジュウ渓谷の時計づくりには、ドイツ的な機能美、そして質実剛健さと精緻さに定評があります。その中でもシャフハウゼンの町は、19世紀半ばに世界的成功を収め、近年再び復活したH.モーザー(H.Moser&Cie.)創業者の故郷でもあり、IWCの本拠地として今やジュウ渓谷全体の時計づくりを代表するところです。ちなみに19世紀後半にH.モーザー(H.Moser&Cie.)はこの町の鉄道事業やダム建設、電力事業などに大いに貢献し、実はIWCの近代的時計メーカーとしての成功は、H.モーザー(H.Moser&Cie.)の存在無しにはあり得ませんでした。
H.モーザー  マユ
¥798,000(税込)
 
 また、フランクフルトで1961年に創業し、一時期ドイツ空軍にクロノグラフを納入していたジン(Sinn)や、1983年に創業、ミュンヘン郊外に本社を構えるクロノスイス(Chronoswiss)は、歴史が浅いながらもドイツ時計らしいプロダクトを次々と発表しており、時計ファンとしては目が離せない存在です。
クロノスイス "トラ" クロノグラフ
¥368,000(税込)
クロノスイス トラ ブラック文字盤
¥278,000(税込)
 そして何と言っても<ドイツ時計>を語る上で欠かせないのは、ドイツ・ザクセン地方のグラスヒュッテでしょう。 この町ではドイツ時計を代表するランゲ&ゾーネ(A.LANGE&SOHNE)やグラスヒュッテオリジナル(GLASHUTTE ORIGINAL)をはじめ、バウハウスの影響を色濃く受けたデザインで高い評価得るノモス(NOMOS)も本拠地を構えています。
A.ランゲ&ゾーネ 101.025 ランゲ1
¥3,150,000(税込)
 グラスヒュッテはドイツのザクセン地方、古都ドレスデン近郊の町。エルツ山地というドイツとチェコの国境にあたる山地の真中にあるこの町に、1845年ランゲ&ゾーネ(A.LANGE&SOHNE)の創始者であるアドルフ・ランゲが時計工房を開いたのをはじめとして、ドイツの軍用時計で有名なチュティマ(TUTIMA)やノモス(NOMOS)など、数多くの時計メーカーがこの地に集結しました。もともと産業がほとんどなく、貧困にあえいでいたグラスヒュッテの町は時計産業に従事することによって生活が向上し、さらに勤勉な土地柄も相まって19世紀から20世紀の半ばにかけて、ドイツ時計の製造技術躍進を牽引する存在へと成長していきました。
 ただグラスヒュッテは、第二次世界大戦でソ連の空爆に遭い、ほとんどの時計工場が破壊されてしまいます。加えて大戦後は社会主義国となった東ドイツに時計産業自体を接収されたため、この町で繁栄した時計ブランドは一旦歴史からその名前が消えたのです。
 しかし、それは決して悪いことばかりではありませんでした。
 ドイツ政府に接収されたグラスヒュッテの時計メーカーは、全て「グラスヒュッテ国営時計工業(GUB)」に統合され、製造を開始。ブランド独自の特徴やこだわりは一見歩みを止めましたが、1970年代のクォーツショックの際も、国営ゆえの強みか、この地での時計製造技術の継承とそれを活かした独自の時計づくりの火を何とかつなぐことができたのです。 
 そして1989年の東西ドイツ統一の1年後、グラスヒュッテの町でランゲ&ゾーネ(A.LANGE&SOHNE)が復活。GUBは1995年、グラスヒュッテオリジナル(GLASHUTTE ORIGINAL)として生まれ変わりました。
A.ランゲ&ゾーネ ランゲマティック
¥2,180,000(税込)
 実はこの町の時計産業の復活劇には、遠く離れたスイス・シャフハウゼンが大いに関わっています。東西ドイツ統一にあたって、創業者一族の1人であるウォルター・ランゲがランゲ&ゾーネ(A.LANGE&SOHNE)を再興する際、ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)と共にシャフハウゼンのIWCが技術・資金援助を行ったのです。その甲斐あって新生ランゲ&ゾーネ(A.LANGE&SOHNE)は、見事グラスヒュッテの名を世界に知らしめるドイツ時計メーカーとして復権を果たしました。
 互いに切磋琢磨し、良いものを作りつづけるドイツ的な「モノづくりの精神」は、ドイツ国内のみならずスイスにおいても時計づくりに共通した哲学であり、まさにそれは「ドイツの魂」ともいうべき素晴らしいプロダクトを次々と生み出しているのです。 watchonline 編集部
A. LANGE & SOHNE (A. ランゲ & ゾーネ) 、GLASHUTTE ORIGINAL (グラスヒュッテ・オリジナル)、
NOMOS GLASHUTTE・SA (ノモス グラスヒュッテ エスエー)、HANHART (ハンハルト)、SINN(ジン)などの
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